2008年8月18日月曜日

3種類の食料自給率・・・

現在、多くの観点から「食料自給率」が注目されている中で、気になる記事を見つけました。詳しく知らなかったのは私だけかもしれませんが、食料自給率には「3種類ある」ということ。すべてトータルして割り出されている感覚でした・・・・反省。

まず皆さんが耳にしている「平成18年度40%をきり、39%に!}は、①消費カロリーで計算されています。これは、食料は生命と健康の維持に必要なものであり、その必要なエネルギーをどの程度国産で賄っているかという点に着目しているそうです。(平成18年39%)

次に②生産額ベース。これは、野菜や果実は、米や芋に比べると比較的低カロリーな為、カロリーベースで計算すると、費用や労働力を正当に評価できないこともあり、経済価値に注目する場合は、的確に示す生産額を用いる。(平成18年68%)

三つめは③重量ベースです。食料自給率を他国の国々と比較する際に、その国によってデータの制約があるため、基礎的な食料のみに着目し、穀物自給率が良く使われるそうです。(平成18年60%)

上記のように、計算のベースによって数値は大きく変わることはわかりました。その中で驚いたのは、実は「外国産のえさを食べて育った豚肉や牛肉は、たとえ国産でも自給率には参入されない」ということでした。18年度は、豚肉のカロリーベース自給率は5%。重量ベースでは52%。豚の飼料自給率が10%。ということは、国産のえさで育ったのは5%、外国のえさで47%ということです。「47%部分は自給率に貢献できない国産豚肉」となる。
鶏卵に関しても、重量ベースで95%なのに、飼料自給率が10%なので、カロリー自給率は10%。

一言で「自給率の低さ」だけの問題になりがちですが、もっと奥深く問題は山積みのように感じます。現在の飼料高騰による各農家の策が、国産飼料or輸入飼料なのか・・・・。これによって、農家の方々の大きな苦労も「自給率には繁栄されない国産物」と言われてしまっては、良くない傾向だと思います。
M室KY

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

相変わらず深いねぇ~。